スチールアーチ倉庫は夏に暑い?実測データで徹底検証
2025.10.30 - Thu
企業が倉庫や作業場、物流拠点、店舗兼事務所などを新設する際、コストと納期に優れた「スチールアーチ構造」の建築は有力な選択肢です。
しかし、金属屋根は「夏に暑いのでは?」という不安を持たれがちです。

そこで今回は、実際に真夏(外気温34〜35℃)におけるスチールアーチ倉庫内部の温度をサーモグラフィーと計測器で測定した結果をもとに、
スチールアーチ倉庫の温熱環境について詳しく解説します。
YouTube解説動画はこちら
検証協力
スチールアーチ EXメンバー 株式会社 オガサ製工
https://steelarch-s.com/
スチールアーチは「鋼板一体構造」。熱が分散しやすい仕組み

スチールアーチは一般的な金属屋根とは異なり、屋根および壁面が継ぎ目のない一体曲面構造で形成されています。
素材はガルバリウム鋼板で、耐久性・耐食性に優れながら、熱を受けても表面から素早く放熱する特性を持ちます。
金属は「熱くなる」ではなく「熱が動きやすい」

金属は熱を伝えやすいという特性がありますが、同時に外気側へも熱を逃がしやすい性質を持っています。
つまり、熱がこもりにくいのがスチールアーチの特徴です。
実測データで比較:スチールアーチ vs スレート倉庫
真夏日の昼、以下の条件で温度を測定しました。
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外気温:約34〜35℃
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測定対象:スチールアーチ倉庫(ガルバリウム鋼板)と一般的なスレート倉庫
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測定項目 |
スチールアーチ |
スレート倉庫 |
|---|---|---|
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屋根裏面温度 |
約41〜44℃ |
60〜70℃ に達することも |
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体感(輻射熱) |
じんわり暑いが作業継続可能 |
かなり強い熱気で長時間作業は困難 |
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汗の状態 |
通常の発汗 |
「汗が噴き出す」レベル |
スレート屋根が熱を溜め込む理由
スレートは「窯業系素材(セメント系)」であり、熱を蓄積しやすい性質を持ちます。
一度高温になると、作業者の身体に輻射熱として強く伝わり続けるため、倉庫内の環境は非常に過酷になります。
対して、スチールアーチは熱が内部にとどまりにくい構造のため、同条件でも体感温度は大きく異なります。
なぜスチールアーチは暑さを軽減できるのか?構造上の3つの理由

屋根表面に凹凸があり、常に一部が「日陰」になる
直射光を全面で受けないため、温度上昇を抑えやすい。

一体構造のため、受けた熱が全体に分散
局所的な高温部位が発生しにくい。

ガルバリウム鋼板は放熱性が高い
素材自体が熱をため込みにくく、外気へ逃がす性質がある。
建築コスト・納期・熱環境すべてを最適化したい企業へ
倉庫・工場・物流拠点などは、作業性や環境条件が生産性に直結します。
夏の暑さ対策は「断熱材を増やせば良い」ではなく、建物構造そのものの選定が重要です。

スチールアーチは以下のような企業様に特に適しています。
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希望予算内で倉庫を建てたい
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工期を短縮したい
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デザイン性・機能性も妥協したくない
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作業者が長時間滞在する環境を整えたい
よくある質問(FAQ)
Q1. 断熱材は必要ですか?
用途により異なりますが、長時間の作業がある場合は断熱施工を推奨します。
Q2. スチールアーチは台風に強いですか?
一体型構造のため、風圧に対して非常に高い耐性があります。
Q3. メンテナンスは多く必要ですか?
ガルバリウム鋼板は耐食性が高く、長期間高い性能を維持します。
Q4. 面積が大きくても建築できますか?
スパン・高さは柔軟に調整可能で、大型倉庫の建築にも対応できます。
Q5. 他の素材と比較した時の最大のメリットは?
「コスト」「工期」「耐久性」「作業環境」の総合バランスが高い点です。
スチールアーチ倉庫を短期施工×低コストで建設

スチールアーチは、建築コスト、工期、耐久性、作業性といった、企業倉庫・作業場に求められる条件を高いバランスで満たす建築方式です。
「夏場の暑さが不安」「スレート倉庫と迷っている」「実際の建築費が知りたい」など、どの段階のご相談でも構いません。
全国対応しておりますので、地域を問わずお気軽にお問い合わせください。
用途、ご予算、敷地条件に合わせて、最適なプランを丁寧にご提案いたします。
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「まずは話を聞きたい」「概算見積りだけ知りたい」という方も歓迎しています。
貴社の事業がより力強く前に進む倉庫づくりを、私たちスチールアーチが全力でサポートいたします。




